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製造方法について STRAIGHTCURVE

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成形合板

成形合板とは、材木を厚さ0.2〜1ミリ程度に薄くした単板(タンパン)と呼ばれる材料を縦目、
横目の順に奇数枚重ねあわせ、型にセットした後、圧力と熱を加えてその型に沿った形を作る木工技術の一つで、
多くは凹型に材料をセットし、上から凸型を降ろして成形する方法である。
最近、「プライウッドならではの曲線を活かした製品」などの声を耳にすることがあるが、
プライウッドとはいわゆる合板、ベニヤ板のことで、単板を重ねて作った直線的な板を指す言葉である。
成形合板の場合は「mold plywood」「curved plywood」などの英訳となるのでお気を付け頂きたい。

(西塔打度書房刊 「成形合板を訪ねて三千里」より)

円筒成形合板

成形合板の技法の一つで、その名の通り単板を円筒型に成形していく技法である。
発祥は戦時中にまで遡り、元は軍需工場で研究されていた技術であった。
当時深刻な鉄不足に陥っていた日本軍は様々な物資を鉄の代用品として使用するための研究を行っていたが、
その中の一つに飛行機の燃料タンクを木材で作る研究があり、
その研究に関わっていたのが齊藤合板工芸所の創始者齊藤勇(1910〜1994)氏である。
氏は飛騨高山の軍需工場でドラム缶ほどの大きさの円筒を成形合板の技術で作っていたのだが、
燃料タンクなので当然隙間は許されず、中身がかなり重いので強度も必要とされるなど、
開発に相当の苦労があったことは想像に難くない。
結局この技術は戦争で活かされることなく終戦を迎えたが、ダストボックスという至極平和な製品で
円筒成形合板の技術が活かされたのもまた一興といったところか。

(西塔打度書房刊 「全ての道は成形合板に通ず」より一部抜粋)

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挽物/くりもの

ろくろに木塊を固定し、高速回転させながら特殊な刃物で形を削りだしていく木工技術。
お椀、皿などが一般的だが、バットやテーブルの脚なども類似技術により作られる。
中国への技術移転が進められた結果国内の職人数は激減してしまったが、
特殊な物を少量生産する事に関しては当然日本の職人に軍配が上がるので、今後の活躍に期待したい。

(西塔打度書房刊「闘え!木工男」より抜粋)

突板について

突板とはムク材を厚さ0.2〜1mmほどの薄さに加工したもので、
化粧合板と呼ばれることもある。(写真1/チーク突板、t=0.6mm)

製造方法には大きく分けて2種類あり、ひとつは丸太を平板に加工した後、
鰹節削りの要領で削っていくスライス式と、もうひとつは丸太をそのまま桂剥きのように削っていくロータリー式である。
どのような厚みや杢目が欲しいかによって方法が変わるが、
高級材を加工する際はスライス式が使われる事が多いようである。
(より詳細な突板の製造方法については他の木材専門書を参照頂きたい)

通常のムク材をそのまま使用すると非常に高価になってしまう製品も
突板をラワン合板やシナ合板、MDFなどの表面に貼った材料を使用することで
より身近に銘木の風情を味わうことができる。(写真2・3/ STRAIGHTCURVEのletter case teak)

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    写真1
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    写真2
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    写真3

(西塔打度書房刊「図説・突板にかける橋」より抜粋)

チーク/teak

産地はインドネシア、マレーシア タイ、ミャンマーなど。
古くから家具や船の甲板に使用されてきた木材で、杢目は比較的垂直、
黄褐色(黄金色ともいう)の地に黒筋の入った杢目が特徴的である。
経年変化とともに黒筋が薄まり、やがては全体が茶褐色となる。

油分が多いので独特の香りがあり、手で触るとしっとりとした感触もある。
この油分により防腐、防虫性、また耐久性も兼ね備えた優れた高級材として
現代に至るまで使用されている。

使用製品:「903TT」「905TT」 「1005TT」 など。

ブラジリアンローズウッド/Brazilian rose wood

その名の通りブラジル原産の希少木で、迫力のある赤茶と黒の杢目が非常に特徴的。
また香りも独特で、「ローズ」の名の通り少し甘くスモークされたような香りがある。
きわめて希少価値の高い木材のためそのほとんどは突板として表面の化粧に使用されており、
私もいまだかつてムク材で使用している物は見たことが無い。
現在はワシントン条約で輸出が禁止されているので、弊社では国内業者の在庫を細々と使用している。

使用製品:「903BR」「1005BR」「1006BR」